関口隆克が語り歌う中原中也 [2CD]
発見された貴重な講演録音テープのCD化 「関口隆克が語り歌う中原中也」
[商品番号:ALT-034/5] [2CD] [朗読作品]
都会の片隅に眠っていた、素晴らしく貴重なテープが、奇跡的に発見されました。
現代人をとらえて離さない、魅力的な詩の数々を残した夭折の詩人・中原中也。その詩人の短い生涯で、東京生活の庇護者として寄り添った教養人・関口隆克その人が生前、重い口をはじめて開き、公の席でかつての友である詩人の思い出を語りました。あとにもさきにもたった一度のことです。その肉声がふたたびよみがえりました。ここで語られている生き生きとした交友の様子は、詩人が生きた時代、空間をそのままそっくり伝えて、私たちを興奮させます。
新しい貴重な証言もあるばかりでなく、氏の独特の詩論、音楽論なども語られていて、まさに本格的な教養人の本領が発揮されています。
さらに、音楽の素養にも富み、子供の時から恵まれた美しい声を持つ関口氏は、有名な「朝の歌」(諸井三郎作曲)を歌うのを心底好み、喜んでいました。それは、詩人および作曲者の思いを汲み伝え、情感にあふれ、人を惹き付けてやまない、至宝の朗唱です。それがここに記録されています。(安原喜秀)
録音: 大野弘雄 (開成学園): 1974年 開成学園にて
ディスク:1
1. はじめに、そして中原中也との出会い (26:29)
2. 共同生活、そして「スルヤ」 (18:32)
3. 朗唱「朝の歌」そして「臨終」 (04:19)
4. 移りゆく詩心 (09:20)
5. 「白痴群」時代 (08:39)
ディスク:2
1. 「山羊の歌」について (6:00)
2. 「六月の雨」から (05:16)
3. 不吉さと優しい心 (08:13)
4. 高橋新吉と「同宗同拝」 (06:35)
【ALT 034/035】(2010/6/11)