メルクルの演奏の中でもCD化の要望が大変多かった「スコットランド」がついにCD化。しかも「イタリア」との黄金のカップリング。この曲で久々の名演です。管楽器泣かせのこの交響曲ですがN響もすごい妙技。内声部の充実に輪をかけて…
コンドラシンのテンションの高さ、オケのうまさに脱帽。それにまして オイストラフのヴァイオリンの意外なぐらいの素晴らしさに大変驚かされました。これはかけ値なしの大演奏。音質も良し。また解説はオイストラフの「日本に寄せる讃歌…
リヒターは晩年フルトヴェングラーやクナッパーツブッシュといったドイツの巨匠達を尊敬していると述べておりましたが 、まさに晩年の濃厚なロマンティシズムに溢れた驚くべきブルックナーと申せましょう。解説の金子建志氏も「常識的な…
まさにシリアスの極みといえるこのショスタコーヴィチの名品をコンドラシンが尋常ならざる力業で描ききっています。一聴後絶望を超えた満足感を得られました。どえらい演奏の登場と申せましょう。おまけのモスクワ河の名旋律が一服の清涼…
立派。実に立派。堂々たる造形感に驚き。今やこんなに立派なベートーヴェンは貴重で 偉大な巨匠の芸でございます。クラリネットのオッテンザマーも「忘れられないコンサート」と語り 全篇 悠揚迫らぬ大テンポで7番の3楽章のトリオな…
それにしてもムラヴィンとレニングラード・フィルの精徴さは異常というほかなく、金管はもとより、つやの乗った弦の美しさと全て極上。それが今回見事にとらえた録音です。グラズノフはこの日団員2名が亡命するアクシデントがあり公演中…
ムラヴィン協会エディションもついに最終回。隠し玉ともいえる79年の演奏会が登場。協会音質の中でも最も良い音質です。田園はあらゆるムラヴィンの中で最高の出来と語り継がれていたもので終演後も聴衆の興奮が収まらず ムラヴィンも…
さすがマタチッチ得意のチャイ5。当時のN響の豪放ななりっぷりとマタチッチのたっぷりとしたテンポの巨人的音楽作りがあいまって 重量級の演奏。聴き終った後の満足感が大変。一方、聞き逃せないのがモーツァルトで、現在東京音大教授…
実に力強く、マタチッチの前にひれふしたくなるような演奏。実に英雄的であり濃厚な叙情漂うブラームス。N響も現在とは一味違う野性味溢れる金管。油っこい弦楽器と 魅力的です。音質はかなり良く 73年のものとは気づきませんでした…
「悲愴のリハーサルの時です。マエストロは譜面を読みながら”なんて素晴らしい曲を作ったのだろう”と涙を流していらっしゃいました。その涙を見て我々はマエストロの心が乗り移って恐ろしい程の演奏会となりま…