立派。実に立派。堂々たる造形感に驚き。今やこんなに立派なベートーヴェンは貴重で 偉大な巨匠の芸でございます。クラリネットのオッテンザマーも「忘れられないコンサート」と語り 全篇 悠揚迫らぬ大テンポで7番の3楽章のトリオな…
それにしてもムラヴィンとレニングラード・フィルの精徴さは異常というほかなく、金管はもとより、つやの乗った弦の美しさと全て極上。それが今回見事にとらえた録音です。グラズノフはこの日団員2名が亡命するアクシデントがあり公演中…
ムラヴィン協会エディションもついに最終回。隠し玉ともいえる79年の演奏会が登場。協会音質の中でも最も良い音質です。田園はあらゆるムラヴィンの中で最高の出来と語り継がれていたもので終演後も聴衆の興奮が収まらず ムラヴィンも…
さすがマタチッチ得意のチャイ5。当時のN響の豪放ななりっぷりとマタチッチのたっぷりとしたテンポの巨人的音楽作りがあいまって 重量級の演奏。聴き終った後の満足感が大変。一方、聞き逃せないのがモーツァルトで、現在東京音大教授…
演奏日に注目で、この年8月に前韓国大統領金大中氏が東京九段のホテルで誘拐されるという大事件があり、追い討ちをかけるように10月はオイルショック。さらに11月には全国でトイレットペーパーパニックと続き日本は大混乱の年。その…
実に力強く、マタチッチの前にひれふしたくなるような演奏。実に英雄的であり濃厚な叙情漂うブラームス。N響も現在とは一味違う野性味溢れる金管。油っこい弦楽器と 魅力的です。音質はかなり良く 73年のものとは気づきませんでした…
「悲愴のリハーサルの時です。マエストロは譜面を読みながら”なんて素晴らしい曲を作ったのだろう”と涙を流していらっしゃいました。その涙を見て我々はマエストロの心が乗り移って恐ろしい程の演奏会となりま…
ムラヴィンの日本公演はどれも壮絶な内容で知られていますが 、このチャイ5も1977年来日公演(ALT052)のものより1段快速でこちらを支持する方も多いと思います。モーツァルトはムラヴィンが好んで取り上げた曲で十八番中の…
リクエストの多かったこの演奏も これまた巨大な音楽。大演奏の《新世界》で かつてこれほどまで立派なドヴォルザークが日本で演奏されていたことに驚かされます。永く語り草になる演奏は やはり凄いものがございました。音質も大変良…
驚く程スケールの大きな演奏で テンションの高い70年代のN響とマタチッチの巨人的音楽作風の相乗で どえらい音楽に仕上がっております。オペラ嫌い ワーグナー嫌いの方も これなら良し!と申せましょう。音質も美しいマスタリング…