Karl Richter / RSO Berlin – Bruckner : Symphony No.4
リヒターは晩年フルトヴェングラーやクナッパーツブッシュといったドイツの巨匠達を尊敬していると述べておりましたが 、まさに晩年の濃厚なロマンティシズムに溢れた驚くべきブルックナーと申せましょう。解説の金子建志氏も「常識的な解決法とは一線を画しており自分が読んだとおりを 自分の語法で表現するという主張に溢れているオルガニストならではの読みと解決法がすばらしい」と述べ、このユニークな演奏を激賞。例えば1楽章の再現部を決定的に印象付けるコラール〈11分36秒〉は前代未聞の壮大さ。まさに天上の大パノラマといった風でリヒターならではの神の威光を輝かせます。リヒターのバッハ演奏に共通する感動的名演奏と申せましょう。ブルックナーファンならずとも必聴でございます。音質も見事、大変良いステレオで リヒターの貴重なブルックナー演奏を堪能できます。
Bruckner : Symphony No.4
Karl Richter
Radio-Symphonie-Orchester Berlin
7 November 1977 Großer Sendesaal, Berlin (Live, Stereo)
【ALT068】(2003/10/2)